近ごろは、「昼顔妻」なんていうことばが流行るほど、彼氏や夫がいながらにして、違う男性と体だけの関係を持ってしまう女性は少なくありません。じつは、筆者もそんな女性のうちの1人ですが、浮気や不倫をしたことに対してとても後悔していますし、その罪悪感は何年たっても消えるものではありません。
今回は、浮気も不倫も経験してしまった筆者の体験談・エピソードを赤裸々にお伝えし、浮気や不倫に走ってしまっている方、走り出してしまいそうな方に向けて、メッセージを送りたいと思います。
筆者プロフィール
京都に住む2児の母ぽぽです。
現在は幸せな家庭を持つことができました。
昔は思いのまま、まっすぐ突っ走りがち。
恋愛では痛い思いをしたことも。
浮気の経験
不倫に関しては、今だからこそ「後悔」という気持ちが湧いてきますが、浮気をしていたときは、毎日罪悪感を抱えていて、それでも浮気から抜け出せない自分が本当に嫌でした。
浮気をしてしまったのは、18歳のときのこと。
大学進学のため地方から出てきて都会の生活に慣れ始め、やっと仲の良い友達ができたころでした。
当時、中学3年から付き合っていた彼氏が地元にいて、遠距離恋愛をしていました。
4年ほどお付き合いをしていましたが、彼氏のことが大好きすぎて離れることがつらくてつらくて、毎日のように泣いていました。
都会での出会いは刺激的で、ちょっとした言動や文化の違いにショックを受けて、なかなか馴染めむことができすず、毎日のように彼氏に弱音を吐いていました。
彼氏は部活で続けていたバレーボールの推薦で地元の大学に通い、部活も忙しかったにもかかわらず、休日にはほんの少しの時間でも会いにきてくれたりしていました。
お互い、「大学を卒業したら、地元に帰って結婚しよう!」と話していました。
浮気の始まり
しかし、徐々に大学にも慣れて仲の良い友達ができたりアルバイトを始めるようになると、筆者はなかなか彼氏との時間を持つことができなくなりました。
一人暮らしを始めたころはぜひったいに必要だった彼氏がいなくても大丈夫になっていき、どんどん連絡もなくなっていきました。
そんな中、いつも遊んでいた大学のグループの中の男子1人から、告白をされました。
告白してきた彼にも長く付き合っている彼女がいました。
でも、「もう冷めてるから」と言って告白してきた彼にたいして「彼女と別れずに、保険をかけて告白されても信用できないよ。」とお断りしました。
すると、数日後に彼はなんと彼女と別れてしまいました。
その上で、彼からもう一度告白されました。
自分のせいで2人が別れてしまったと罪悪感を抱いた筆者は、きっぱりと彼からの告白を断れませんでした。
「私には彼氏がいて、彼を傷つけたくないよ。」
そう告白してきた彼に伝えると、「彼氏にバレなければ良いじゃん。」と言ってきました。
そして、そのまま流されて体の関係を持ってしまいました。
それから先、ズルズルと体だけの関係が続き、毎日毎日、地元の彼氏への罪悪感で押しつぶされそうでした。
浮気をきっかけに彼氏とお別れ
少しずつ地元の彼氏と距離こそできていたものの、決して彼氏のことを嫌いになったわけではありませんでしたし、たまに電話したりするとすごく安心できました。
しかし、浮気をするようになってからは、彼氏と連絡を取ることですら、すごく申し訳なく感じるようになりました。
浮気のことなど何も知らず、相変わらず筆者を大切にしてくれる彼氏と付き合っていてはダメだと思うようになりました。
筆者の様子がおかしいと感じた彼氏は、突然会いに来てくれました。
彼氏と面と向かって会うのは久しぶりで、すべてを見透かされているような気がして、彼氏と目を合わせることができませんでした。
すごく好きですごく大切な彼氏をだまし続けられないと思い、すべてを隠したまま別れを告げました。
彼氏は「冷めてきてることは気づいてたよ。気持ちをつなげなかったのは自分のせいだね。」と言いました。
彼氏への気持ちが冷めたわけでもないし、決して彼氏のせいでもないのに。
彼氏は、筆者を疑うことも、責めることも、すがることもしませんでした。
浮気にも終止符を
彼氏が地元へ戻っていった後、罪悪感と後悔でとにかく泣きました。
すべて自分のせいですが、優しくて本当に大切だった彼氏をだまして裏切った自分を許することができませんでした。
彼氏と別れてすぐに、浮気相手と正式に付き合う話になりましたが、お断りしました。
そして、二度と会わないということも伝えました。
浮気相手の彼は、大学の仲の良いグループのメンバーの1人だったため、その後はグループの友達と縁が切れてしまいました。
でも、それもすべて自分のせいなので、仕方ないと思いました。
浮気をひどく後悔
浮気をしてしまってからは、それまでの自分とは少し変わってしまいました。
純粋に誰かのことを好きと思うようになれず、自分自身ですら信用することがきませんでした。
地元の彼氏との別れからしばらくして、プライベートですごく悲しいことがありました。
自分が浮気をしたことと関係ないとわかっていても、嫌なことが起こるたびに、これは浮気をしたことに対する罰なんだと思ってしまいました。
そうして、壊れたように毎日夜の街で遊びほうけていました。
不倫の経験
夜の街で毎日のように遊んでいたのが19歳のころ、今度は浮気ではなく不倫を経験します。
19歳だったころ、筆者が勤めていた夜のお店で、18歳上の所帯持ちの常連の男性の方と出会いました。
もちろん、その男性には奥さんがいることも知っていましたし、はじめはお金を出してくれるおじさんくらいにしか思っていませんでした。
しかし、年上の男性ということもあり、大人で優しくて余裕のある彼に次第に引かれていってしまい、ついには体の関係を持ってしまいました。
付き合おうと言われたわけではなく、流れで体だけの関係を持ってしまい、そのまま筆者の気持ちが彼に入ってしまった感じでした。
自分に対してどれだけ優しくしてくれても、彼は家族のいる家に必ず帰っていきます。
ある日、旦那の行動があやしいと思い、不倫相手の奥さんが旦那の携帯をチェックしたところ、筆者が不倫相手の存在としてバレてしまいました。
不倫相手の男性は、自分から送ってメールや発信履歴はきちんと削除していたようで、奥さんから問い詰められた際に、
「この女の子に一方的に言い寄られて、困ってるんだよ。しつこいようなら警察に相談するから。」
そう奥さんに説明したそうです。
いつも優しくて、わがままも聞いてくれた不倫相手の男性は、家庭が壊れそうになったら、一瞬で不倫相手の筆者を切り捨てました。
不倫は二度としない
若さは言い訳にはなりませんが、正直、当時は不倫ということの罪の重さをまったく理解していませんでした。
むしろ、その前の浮気の方が後悔が大きく、少しおかしくなってしまうほどでした。
浮気でおかしくなった挙句に、さらに不倫という罪を重ねてしまい、感覚が完全にマヒしていました。
しかし、今こうして自分が結婚し、妻という立場になり、家庭を持って初めて自分のやったことの罪を感じます。
不倫は、当事者同士だけでなく、それぞれの家族全員の人生をも大きく変えてしまうことさえあるのです。
あの時、不倫相手の彼は、不倫相手の女性である筆者ではなく、家族を選びました。
その選択は当然で、正しい答えです。
不倫を何もなかったかのように終わらせることができたからこそ良かったものの、もしも奥さんが不倫をしていた旦那と別れていたり、不倫相手の男性がそのまま筆者との関係を続けようとしていたら…
筆者にはなんの責任も取れなかったですし、後悔だけで済むものではありませんでした。
最近では、「昼顔妻」なんていうことばが流行るほど、不倫を経験する女性は増えています。
しかし、筆者は絶対に不倫なんてしません。
不倫は、いまある平凡で幸せな日々を、一瞬で壊してしまう可能性もあることを学んだからです。
浮気も不倫も経験してわかったこと
浮気も不倫も経験して、捨てる方も捨てられる方も経験して、やっと目が覚めました。
浮気の罪悪感に耐えられなくなり大切な彼氏を捨て、大切だと思っていた不倫相手の男性には遊ばれ、いざとなったら捨てられる。
当たり前の報いですね。
自分のしたことは、いずれ自分に返ってきます。
本当に自分が大切にされて幸せになりたいと思うのなら、自分が人を大切にできる人間でなければなりません。
誰かを傷つけたり、裏切ったりしたあとの罪悪感の中に、幸せなんてありません。
自分がした行動を後悔するときには、手遅れになってしまうこともあるのです。
筆者が人生を大きく踏み間違えずに済んだのは、ほんとうにラッキーだっただけだったのです。
まとめ
若気の至りと言いますが、それでは済まされないことが世の中にはあります。
後先を考えず、その場の流れや軽い考えで浮気や不倫に走ってしまうと、自分だけではなく、相手や相手の家族、自分の家族をも巻き込んで人生を狂わせてしまいます。
浮気や不倫に踏み込もうとする前に、一度立ち止まって、大切な人たちの顔を思い浮かべてください。
後悔する人生にならないように。