筆者が大学生のころ、付き合っていた彼氏と遠距離恋愛を経験しました。遠距離恋愛になったきっかけは、彼氏がずっと希望していた海外留学。留学先はイギリス。日本とイギリスの遠さに初めは想像ができませんでした。
それまで彼氏とは1年半以上付き合っていたため、別れることなど考えもしませんでした。見送ることはお互い寂しいのでなしにして、私たちは6ヶ月遠距離恋愛を経験することになったのです。
遠距離恋愛は距離が遠く、ケンカももできない時差へのどうしようもない気持ちと、相手への期待と不安が入り混じった長い期間でした。筆者は遠距離恋愛を経て彼氏の帰国後、お別れをすることになりました。最終的に、お互い話し合って別れることができ、学ぶことも多くあったため、今では良かったと思えています。
今回は、遠距離恋愛の体験談と、彼氏と別れてしまった原因を交えながらご紹介します。
筆者プロフィール
関西に住む20代ライターのあおばです。
自分を押し付けてしまう恋愛、遠距離恋愛、浮気された経験、同棲などを経て現在理想の彼と交際中。
将来の夢は彼と2人とも好きな仕事をして、大好きな国で生活することです。
彼氏との遠距離恋愛の始まり
筆者の彼氏と遠距離恋愛のはじまりは、夏の暑いころ、彼氏が大学入学前から希望していた海外の大学への留学です。
大学へ入学してしばらくして知り合って、筆者から好きになって付き合い始めた彼氏でした。
遠距離恋愛ということ自体が筆者にとっては無縁なもので、全くイメージがつかないというものでした。
遠距離恋愛中の彼氏との恋愛が心配だったため、筆者はインターネットでいくつも情報を探すも、国が違う場合、遠距離恋愛は難しく、別れてしまうというのが最も多く目にした回答でした。
落ち込むこともなく、ただ悲しいなと思いながら、筆者は彼氏を留学先のイギリスへと送り出したのでした。
イギリスと日本の時差は9時間。
あまりにも違すぎて、特に感想も抱かぬまま彼氏との遠距離恋愛生活はスタートしました。
彼氏は学生寮に住み、はじめて自炊生活を始めていました。
最初のころは、料理などしたことのなかった彼氏がはじめて作ったパスタなどの料理の写真がLINEで送られてきて、おいしくなさそうだなどと言って笑っていました。
彼氏の新生活については電話で盛り上がり、こんな感じなら遠距離恋愛だと思わないなと思っていました。
このように、彼氏との遠距離恋愛のはじまりはすごく良かったのですが、それも長くは続かきませんでした。
筆者は大学のサークル活動で大きなイベントを行う予定があったために忙しくなり、彼氏もも慣れないイギリスの大学生活に精一杯だったようで、お互い連絡頻度が極端に減っていきました。
彼氏とすれ違う遠距離遠距離生活
彼氏との遠距離恋愛生活は、連絡が減ってきたことでお互い伝えたいことに関してのレスポンスが遅くなり、いらだちも感じていました。
しかし、いくらいらだって怒ったメッセージを送信しても、相手が返答するのはいつなのかわからなかったため、いらだつことさえも無気力でした。
こうして、彼氏との遠距離恋愛生活は、お互いがお互いに期待することがなくなっていきました。
彼氏からメッセージの返信がない時に限ってFacebookを見てしまい、「あれ?Facebookは更新してるのになあ」と知ってしまったり、日本人の女の子と仲睦まじそうにSNS上で何度も会話しているのを見てしまいました。
そうすると、2ヶ月目以降、彼氏に対して自分の中で冷めはじめていく気分になっていました。
LINEで「別れても良いのかもしれないね」と話したこともありましたが、話し合いたいけれども、距離が遠すぎてどうしたら良いのか何も考えられませんでした。
遠距離恋愛中の彼氏がが女の子と遊ぶ写真が増えていくように筆者も日本で気になっている男の子と2人で会う機会が増えていったのでした。
遠距離恋愛中の彼氏の心境はわからないのですが、筆者の中では、「もう終わっていると考えているのかな?」と半信半疑でした。
遠距離恋愛中の彼氏の浮気が発覚
夏から始まった彼氏の留学は、1月のはじめあたりが終了予定で遠距離恋愛も終わる予定だったのですが、12月に彼氏の浮気が発覚しました。
彼氏から言い出したわけでもなく、SNSで写真を露呈していたわけでもありません。
女の勘というものかもしれません。
LINEの会話の内容や、間が明らかにおかしい。
何かを隠している雰囲気だったので、「Skypeで電話をしてください」と伝えて待っていました。
しかし、彼氏から電話がくることはありませんでした。
「ここで黙って終わってたまるか!」と思い、朝の4時まで起きていた筆者はSkypeで彼氏に電話をかけました。
「もう終わらせても良い。最後に話だけはしよう。」
そんな気持ちで電話をかけました。
電話に出ると、遠距離恋愛中の彼氏は強気でした。
筆者が「電話をするっていう約束を破るって人としてどうなの?」と聞くと、途端に弱気になっていきました。
「最近どうなの?」など、遠距離恋愛中の彼氏の近況を聞く前に、彼の方から小声で「もう付き合っている人がいるんだ。」と言ってきたのです。
涙は出ない、怒りもない。
彼に心底呆れている筆者がいました。
「遠距離恋愛中の彼女と別れてもないのに、新しい人と付き合えるってすごいね。」と伝え、根掘り葉掘り聞くと、同じ大学の日本人留学生の子と付き合っていることが発覚しました。
「そうなんだ、おめでとう。とりあえず別れるってことね。ありがとう。お幸せに。」
と冷静に話し、筆者と彼氏との遠距離恋愛は電話で終わりを迎えることになったのです。
遠距離恋愛後に彼氏と再開
彼氏との遠距離恋愛中に、悩みを聞いてくれていた親友たちは
「あんなやつ別れて正解。次いこうよ。」
と前向きに励ましの言葉を言ってくれてたため、筆者はすごく救われました。
筆者は即日吹っ切れすでに前に進んでいましたが、彼の方はと言えば、電話で別れを告げた日を境に、今まで音沙汰のなかったLINEを頻繁に送ってくるようになりました。
「いま友達とこんなものを作っているよ。」
「いま図書館にいってきたよ。こんな本を読んだよ。」
など、内容はたわいのないものでしたが、LINEが来るたびに筆者の中で彼への思いは冷めていきました。
彼女ができたと付き合っていた彼女に堂々と言っておいて、なぜ平然と連絡ができるんだろうと不思議な思いでした。
筆者と元彼氏の考えは真逆だったのです。
帰国して早々に「ちょっとだけ会える?少しだけ話したい。」と連絡がありました。
「別れたのに、彼は何を言ってくるのだろう?」
「外国に興味があるから、その話を聞こうかなあ。」
それくらいの気持ちで彼氏と会うことにしました。
遠距離恋愛を経験し、半年ぶりに合った彼氏に未練がゼロとは言い切れないけれども、筆者の気持ちに区切りはついていました。
そして、彼氏の留学先でのたわいもない話を聞き、彼女のことを少し聞きました。
すると、彼氏は「イギリスで付き合っていた彼女とはもう別れたので、またよりを戻そう。」と言ってきました。
しかし、筆者の中ではもうよりを戻すなんて言うことはあり得なかったため、お断をしました。
遠距離恋愛は辛い。でも学ぶことも多い
「もう一度、彼氏と遠距離恋愛をしたいか?」と聞かれたら断固として「No」と答えます。
彼氏と遠距離恋愛をしていた時は、筆者にはサークル活動があったのため、気持ちが救われた部分が大きかったです。
実際に遠距離恋愛を体験した筆者からすると、物理的に距離が離れてしまう遠距離恋愛は難しいという考えが大きいです。
しかし、筆者の場合、物理的な距離があったことよりも、心の距離が広がったことが別れに繋がってしまった一番大きな原因だったと思います。
「もっとあの時こうしておけば良かった。」ということはありません。
彼氏の顔が見られない。
彼氏に直接会うことができない。
彼氏と電話することができない。
そんな状態が続く遠距離恋愛は、長く辛いものでした。
会うことができない分、相手をどう思いやるのか?どう表すのか?について学ぶ良い経験になりました。
そして、その経験は社会人になって恋愛する上でも活かされているので、今となっては良い経験になったな思うことができます。
社会人になって、お互いの家が遠かったり、仕事で忙しいときに会えなかったりするときに、どうやってお互いの心の距離を埋めていくのか方法を知ることができました。
これから遠距離恋愛を考えている方、恋人と遠距離になってしまうという方は、あらかじめお互いに話し合いをして、どのようにしてお互いの心の距離を埋めるのかを考えておいたほうが良いですよ。