都心では離婚率が増えていることから、バツイチの男性に視野を広げれば恋愛対象がぐっと広がります。「ある程度の年齢になれば、いい男はみんな結婚してる…」と嘆かなくても良い時代になりました。そして、バツイチの男性は「一度結婚した」という余裕があったり、女性に幻想を抱いていないことゆえに包容力があったり、魅力もたくさんあります。
でも、待って。バツイチの彼って、どんなに魅力的でも、色々と確認したり、覚悟しなくてはいけないこともあるんです。バツイチ彼と交際した体験談を通じて「結婚歴のない男性との違い」「接し方」「確認しておくべきこと」などを振り返ります。
◆目次◆
筆者プロフィール
湘南に住む40代のライター・ありすです。
結婚歴のないシングル女性で、遊びの恋愛や身体だけの関係は好まず、一途で真剣な恋愛至上主義。
趣味に仕事に交流にと自由にアクティブに過ごし、恋人がいる時もいない時もライフスタイルは崩さない。
バツイチ彼氏との交際体験談
筆者にはバツイチの男友達も何人かいますが、結婚歴に関しては
- 一切触れない人
- 聞かれれば答える人
- オープンにする人
- おもしろおかしくネタにしていまう人(明石家さんまさんタイプ?)
などがおり、性格によってさまざまです。
筆者の交際していたバツイチ彼氏は、「俺、バツイチなんだけどさ〜」と恋バナになると、誰も聞いていないのに、まず過去を言うオープンなタイプでした。
これは女性にとっては一番良いと思います。
「いくら過去でも、バツイチの男性は嫌」という女性は、好きになる前に対象から外すことができますし、お互い承知の上で距離が近づきになれば、後々のトラブルも少ないです。
下手に隠すと「いつ打ち明けよう…」と、本人も悩んでしまうでしょう。
筆者のバツイチ彼氏は、離婚してから筆者と知り合うまで7〜8年経っていたので、それまでに交際していた女性もいたでしょうし、最初は結婚歴を隠して言い出せなくてつらい思いもしたのかもしれません。
筆者と同年代のバツイチ彼氏は、離婚してから比較的時間が経っていて、結婚していた期間も約2年とそこまで長いわけではありませんでした。
しかも、子供もいなかったので「若い頃に結婚していたことがある」という以外は、普通の独身男性のあまり変わらず、バツイチを気にしなくていいタイプの人だったと思います。
むしろ、普通の男性より自由に生きているところにひかれていました。
バツイチ彼氏との馴れ初め
筆者がお付き合いしたバツイチ彼氏は、趣味で仲間と発表会をしていました。
筆者はすでに彼のことに興味を持っていたため、その発表会へでひとりで見に行きました。
「ただの知人」という関係の女性がひとりで来た、ということで、彼の方も筆者を意識しはじめてくれたようです。
発表会の感想をLINEでメッセージを送り、やりとりをしているうちに仲良くなって付き合うようになったという流れです。
バツイチ彼氏「問題なし」と「要注意」の見分け方
バツイチを彼氏にするためには、把握しておくべきことがあります。
バツイチ男子とひとくくりに言っても、もちろんさまざまなタイプの方がいます。
筆者の体験談をもとに、どのようなバツイチ男子が問題なく、どのようなバツイチ男子が問題ありか、その見分け方をお伝えしておきます。
見分け方①:バツイチ男子の結婚意識
タイプや性格、別れ方に関わらず、バツイチ男性にはふたつのタイプがあります。
- 「もう結婚なんてこりごり」タイプ
- 「元奥さんとは合わなかったけれど、結婚自体は良いから再婚したい」タイプ
後者だったらまったく問題はありません。
それどころか、女性に幻想を抱きすぎていないから寛容であったり、結婚の経験がない人よりも、女性の内面や相性を重視するという、むしろ好ましい点も多いんです。
結婚なんてこりごりタイプには注意
問題は、前者の「結婚なんてこりごり」という男性。
オープンで明るかった筆者のバツイチ彼氏ですら、
「離婚は本当につらい。もう二度としたくない」
と言っていたように、特に男性にとっては離婚は相当なエネルギーを伴うようです。
「結婚なんてこりごり」という男性は、それだけつらい思いを経験し、まだその傷が癒えていないばかりか、女性不信になっているかもしれません。
一度は生涯を誓った相手と冷たい関係になるなんて、想像しただけでもつらいものがあるでしょう。
そこにお金、財産、権利、傷ついた傷つけられた…という話が加わったら、
「しばらくは結婚なんてこりごり。いや一生こりごり」
なんてなってしまっても不思議ではないですよね。
筆者もバツイチ彼氏と出会ったのが離婚直後だったら、縁がないまま終わっていたかもしれません。
付き合う前は彼の結婚観を確認しよう
もしバツイチの男性を好きになったら、付き合うようになったら、バツイチ彼氏の結婚への意識を確認しておきたいところ。
「結婚する気がない」間は、あなたがどんなに魅力的な女性でも難しいでしょう。
それでもどうしてもバツイチの彼しか考えられないなら、待つのもひとつ。
だけど、彼の結婚観を変えられる保証はありません。
絶対にやってはいけないのは「まだ傷が癒えていない彼に結婚を迫ること」。
筆者のバツイチ彼氏は、聞いてもいないのにペラペラ話してくれる人でしたが、もし寡黙な人だったらしつこく聞いてしまっていたかもしれません。
しかも、そのバツイチ彼氏は「結婚自体は良いものだ」というタイプの人で、機会があれば再婚したくて仕方がなかった人でした。
「問題なし」のバツイチ彼氏だったのだと思います。
見分け方②:離婚原因・別れ方
相手の過去に踏み込むのは、いくら恋人でもできればしたくないこと。
しかし、バツイチ彼氏と本気で将来を考えて、結婚を視野に入れた真剣な交際であれば、必ず離婚原因を聞いておいてください。
DV、借金、浮気…などなど、元奥さんの味方をしてしまいそうな原因は問題外ですが「性格の不一致」だとしても、きちんと内容を聞いておくべきです。
また、「どちらが別れを切り出したのか」も大切です。
元奥さんから切り出したのであれば、彼はまだ元奥さんに未練がある可能性もあります。
彼から切り出したのであれば、あなたと再婚してもある日、冷たく離婚を切り出される可能性があります。
必ず同じことを繰り返すわけではありませんが「そういう一面を持っている」という事実は受け止めておくべきです。
筆者のバツイチ彼氏は、彼の自由奔放な性格に嫌気が刺してある日、突然出ていってしまったそうです。
彼の方は別れたくなかったのですから、直後は未練があったでしょう。
元奥さんがいくら注意をしても、マイペースな生き方を変えようとしない性格だということは覚悟しなければならないんです。
筆者の場合は、彼のそういう自由なところ、マイペースなところにひかれていましたが、結婚して一緒に生活すると、また違うのかもしれません。
見分け方③:元妻との関係・子供の有無・慰謝料・養育費
一番聞きづらいけれど、一番聞いておかなくてはいけないことです。
この手の話は共通の知り合いなどから、噂で聞くこともありますが、きちんと本人の口から聞いておくべきです。
子供がいるか、いないか。
これは何らかの形で「バツイチ」ということを打ち明けられた時に「子供はいるの?」と聞いてしまえば自然でしょう。
筆者の場合は聞くこともなく「俺バツイチでさ〜、あ、子供はいないよ」と自分でペラペラ話していましたが…。
筆者が一番聞きにくかったのは「元奥さんと連絡は取っているの?」ということ。
元奥さんは、バツイチ彼氏が新卒で入社した会社の同期。
共通の知人も多く、退職しても同期会などがあり、同じコミュニティに属していました。
勇気を出して聞いてみると、別れてすぐは連絡することもあったけれど、今はすっかり音信不通だそうです。
同期会などで顔を合わせる可能性のある場所へは、バツイチ彼氏の方が避けているということでした。
また、バツイチ彼氏との結婚を考えるなら、生活に直結するので、
- 元奥さんや子供に慰謝料や養育費を払っているのか?
- どれくらい払っているか?
などの経済状況も知っておく必要があります。
ただし、これはよっぽど結婚が具体的になるまで聞くことではないと思います。
プロポーズされるか、将来の現実的な話をされるか…その段階になるまでは聞かないでおく方がおすすめです。
「離婚歴がある」「子供がいる」といったことは、恋愛を始める前に聞いておくべきですが、さすがに慰謝料や経済状況までは、まだ家族ではない時点で口をはさむことではないですよね。
楽しい恋愛を育んでいくときに
「慰謝料払ってるの?」
「養育費いくら払っているの?」
はぶしつけな上に、生まれたての恋までダメにしてしまいそうです。
バツイチ彼氏の良いところ・辛いところ
バツイチ彼氏と実際に付き合ったことがある筆者だからこそわかる、バツイチ彼氏の良いところと、ちょっとつらいところをお伝えしましょう。
①バツイチ彼氏には気取らなくて良い
バツイチ彼氏でなくても、交際期間が長くなれば、そんなに気取らなくても良くなりますが、筆者の経験では、このバツイチ彼氏が気を許して安心できるまでの期間が最も短かったです。
メイクやおしゃれを頑張りすぎたり、嫌われないようにと気を張ったり、下着やムダ毛処理で気を抜けなかったり…といった「つきあい始めの緊張期間」がほぼなく昔から付き合っている人のように、ほっとできました。
どんなに女性経験が豊富な人でも、結婚や同棲をしていない限り「よそいきの女性」を見ているから、嫌われないように必死になってしまう面があります。
その点、バツイチ彼氏はひとりの女性と生活をともにして、女性の表も裏もひとまわり見ていることもあり、かっこつけずに自然体でいさせてくれたのかもしれません。
②バツイチ彼氏は小悪魔女性にだまされない
バツイチ彼氏の魅力のひとつに「ガツガツしていない」「余裕がある」という点が挙げられますが
「男を手玉に取る小悪魔タイプの女性」にだまされない、という傾向もあります。
一度結婚に失敗した男性は、やはり本来「女子力」として最強である「若くてかわいい子が、男性が喜ぶしぐさや会話をする」「ナイスバディの色っぽい美女がボディタッチでセクシーに迫る」ということに、あまり乗りません。
あくまで「あまり乗らない」ということなので、男性である以上、まったくなびかないわけではないですが。
筆者はどちらかと言うと「ぶりっ子」なタイプと言われるので、彼がセクシータイプが好みではなく、ぶりっ子がタイプだった可能性もありますが、「女」を出すタイプの女性に嫌悪感を示したり、内面重視で女性と接する点ではこのバツイチ彼氏が一番だったと思います。
③かつて人生を一緒に歩んだ女性がいる
筆者がバツイチ彼氏と別れた原因。
それは、他人から見るとささいなことだったかもしれません。
彼は前述のとおり、オープンな性格。
海外旅行で行ったことのある国について話していて、元奥さんと新婚旅行で行った場所を知ってしまいました。
また、何年も前にはやった映画の話をしていて、元奥さんと見たことを知ってしまいました。
どれも彼から切り出したわけではありません。世間話の流れでした。
それでも、筆者は耐えられなかったんです。
「元奥さん」が「元彼女」であれば、たいして気にしないのに…。
筆者も過去の彼氏と映画もたくさん見に行き、旅行をしたこともあります。
だからといって、過去の人は過去の人なので、何もないのですが、「奥さん」という自分が経験していない存在が、とっても大きく重く感じてしまったのです。
決定的なのは、バツイチ彼が元奥さんと住んでいた家を見てしまったことでした。
自分ではない他の誰かとの幸せな生活を、これ以上に想像してしまうものはないと思いました。
「私には無理…」耐えられなくて別れを告げて、バツイチ彼氏との交際は終わりを迎えました。
まとめ
筆者のバツイチ彼氏は、離婚後年月が経っていて、再婚にも前向きで、子供もいなくて、経済的にも負荷がない…という理想的な人だったと思います。
にも関わらず、筆者は「元奥さん」という見えない存在に勝手に押しつぶされて、恋を捨ててしまいました。
いま思うと、バツイチ彼氏への想いがそこまでではなかったのかもしれません。
本気で「この人しかいない」「この恋しかない!」と思うのなら、バツイチで子供がいて養育費を払っていたって。
彼がシングルファザーとして子育てをしていたとしても、離れちゃいけないと思います。
バツイチの彼氏に恋するあなたへ。
結婚歴とか離婚歴とか、恋愛遍歴とか、過去がどうであれ、あなたは今の彼を好きで、彼が今好きなのはあなたです。
むしろ過去の経験が、今の素敵な彼にしてくれた…そう考えて、幸せな恋にしてください☆