「私の彼氏ってオタクなの……。」そのフレーズに「うらやましい」「つきあいたい」と思う女性は数少ないのではないでしょうか?
はじめに断言しますが、オタクの彼氏は断然おすすめです。
2人の真性オタクと交際した筆者が「オタク彼氏」の魅力やメリットを全力で紹介します!
◆目次◆
筆者プロフィール
湘南に住む40代のライター・ありすです。
結婚歴のないシングル女性で、遊びの恋愛や身体だけの関係は好まず、一途で真剣な恋愛至上主義。
趣味に仕事に交流にと自由にアクティブに過ごし、恋人がいる時もいない時もライフスタイルは崩さない。
2人のオタク彼氏と付き合った体験談
筆者はこれまでに2人のオタク彼氏と付き合った経験があります。
1人は鉄道オタクで、俗に言う「鉄オタ」で、もう1人はアイドルオタクでした。
鉄道オタクの彼氏との出会い
鉄道オタクの彼氏との出会いは、お花見というとても健康的で普通なものでした。
男友達からの「女の子が少ないから、お花見に来てくれる?」という誘いで出かけた筆者。
「桜を見るのになぜ女の子が少ないと困るんだろう」
「男性心理は良くわからない…」
と思いながらも、お花見をしたかったので参加しました。
そこには筆者の男友達を核として、他は知人が1人もいない初対面同士。
ざっくりですが男子10人、女子5人くらいが参加していました。
筆者もその当時、すでに30代後半だったのであまり言えないのですが、男性陣は大半がアラフォー。
しかし、その中で2人だけ若い男性がいて、1人は「誰が見てもオーラのあるイケメン」で、もう1人は、「地味でフツメンだけど優しそうな好青年」。
ちなみに、鉄オタ彼氏はアラフォーのその他大勢の中の1人です。
女子の参加者の中にかなりインパクトのある子がいたのです。
年齢は30才くらい。ルックスは美人とは言えませんが、筆者から見ると決してブスではない女性でした。
ちょっと色気がない感じで、あまり男性にモテるタイプではないかもしれません。
その彼女はお酒が入っていたのもあるかもしれないですが、「私はブスだから積極的に行かないと、イケメンとヤれない」と語り、オーラのあるイケメン君にかなり強引に「今晩どう?」と迫っていました。
イケメン君が逃げると「こっちでもいい」と言わんばかりに、今度は好青年君に迫りはじめました。
なんとなく女子たちが若い男性を囲んでチヤホヤするような構図になってしまい、アラフォー軍団の男性たちは不機嫌そうに眉をひそめていました。
筆者は若い男子2人にそれほど興味がなかったため、アラフォー男子たちの輪の中で語らい合っていました。
若い男子に相手にされず「おもしろくない!」とインパクトの強い彼女が帰った後、アラフォー男子の1人が「そりゃ若くてイケメンの方がいいだろうけど、あそこまで露骨だとへこむよなぁ…」と言いました。
シーンとする中、鉄道オタクの彼が言ったのです。
「でも、ありすちゃんがいてくれたじゃん。いいよ。ああいう子はどこでもいるから」
鉄オタの彼は、この一件で筆者のことを気に入ってくれたようでした。
鉄道オタクの彼氏から連絡が
お花見を終えた翌週、男友達から連絡がありました。
「鉄オタがさぁ、ありすの連絡先知りたいって言ってるけど、教えて良い?」
「メアドくらいならいいよ。」
まだLINEはなかった時代です。
こうして鉄オタ彼氏との交流がはじまりました。
すぐに付き合い出したわけではなく、グループで遊びに行ったり、2人で映画や食事に行ったり。
鉄オタ友達の飲み会に参加するなどの段階を経て、半年後くらいに彼氏・彼女の関係になりました。
オタク彼氏はねらい目!その理由は?
普通であれば、「鉄道オタクの彼氏ってどうなの?」と思いますよね。
しかし、今まで2人のオタクの彼氏と付き合った経験がある筆者からすると、オタクの彼氏はねらい目なんです!
その理由を紐解いていきましょう。
オタク彼氏は話題が豊富
交際前も付き合ってからも、筆者は鉄道オタク彼氏の鉄友達の飲み会に何度も参加しました。
ときどき、彼氏募集中の女友達を連れていったこともあります。
気になる女友達の感想は、ほぼ例外なく「楽しかった。みんな話題が豊富」といったものでした。
鉄オタにもジャンルがあって、
- とにかく鉄道に乗りたい「乗り鉄」
- 写真を撮って集める「撮り鉄」
など。
どの鉄オタでも、その特性から、他のオタクと決定的に異なる点があります。
それは行動派で社交的だということ。
オタクというと、どうしても引きこもりのイメージですが、「乗りたい!」「撮りたい!」という男子は、むしろ週末に疲れてゴロゴロしている一般のサラリーマンよりもずっとアクティブです。
知らない土地へも好奇心旺盛に出かけていきますし、1人旅で1日に数本しか列車がないようなところにも行くため、地方のおじちゃんやおばちゃん、学生たち、知らない人とも語り合い交流し、かなり高いコミュニケーション力が磨かれています。
日本全国のグルメや名産、観光スポットなど、女性が好む話題の引き出しも満載。
トレンドファッションには無頓着でも、人に会うことや出かけることが多いので、清潔感も問題なく、ビジュアルも平均以上の人が多い印象でした。
話題豊富な鉄オタは合コンでかなりの戦闘力を誇り、女友達に会わせても恥ずかしくないどころか、かなり好印象で受け入れてもらえます。
オタク彼氏は仕事ができる
鉄道オタク彼氏は、筆者とは業界の異なる仕事をしていたので仕事の優秀さはあまりわかりませんでしたが、アイドルオタクの彼氏はかなり仕事のできる人でした。
「何かにこだわる」「徹底して調べる」「客観的に分析する」。
アイドルオタク、アニメオタクなど、インドア系のオタク男子にはこうした傾向が強いです。
また、こうした資質は、働く業種さえ間違えなければ、かなりビジネスマンとして優秀で、スペシャリストとしてもかなりの収入を稼げる人になるといえます。
アイドルオタク彼氏は経営者
アイドルオタクの彼氏は、ITベンチャー企業の経営者でした。
彼はAKBグループ、モーニング娘。の妹グループが所属するハロープロジェクト、秋葉原で活動する地下アイドルなど、とても幅広くアイドルを好む人でした。
通常、アイドルファンというと「ルックスが好み」ということで応援すると思いますが、筆者のアイドルオタク彼氏の場合は少し違いました。
- リーダーとして頑張っているのが良い
- 握手会で並ぶファンが少なくてかわいそうだ。俺が助けてやらなきゃ!
- ルックスは地味でも、ダンスや歌のスキルを磨いてグループのセンターになった努力が素晴らしい
こうした一風変わった理由でお気に入りのアイドルを応援していたのです。
アイドルオタクの彼氏は、お気に入りのアイドルを見つけると、筆者にその子のシンデレラ・ストーリーや魅力を語ったり、変遷や志向、売られ方を客観的な分析をもとに、プレゼンテーションのごとく、よく話してくれました。
AKBグループとハロープロジェクトの比較、秋元康とつんくの志向性の違い、すべてロジカルに理解を深めているようでした。
「仕事できるだろうな……。」という印象の通り、彼の会社はみるみるうちに年商を伸ばしていきました。
オタク彼氏は一途で浮気しない
筆者の2人のオタク彼氏の場合は、浮気しなかったどころか他の女性への興味も薄かったと思います。
気づかなかっただけかもしれないですが、少なくとも態度に出すことはありませんでした。
鉄道オタク彼氏は美人で魅力的な女友達を連れていっても、「彼女の友人」として感じ良く対応してくれました。
筆者を悲しませたり、不安にさせるような「美人に喜ぶ態度」もありませんでした。
また、アイドルオタクの彼氏は、お気に入りのアイドルにはもちろん興味全開でしたが、性に対する興味は感じさせなかったのです。
アイドルオタクの彼氏が、車でアイドルソングをかけて筆者が覚えて歌っていると、とても喜んでいました。
自分の趣味を一緒に楽しんで欲しい!という気持ちが強かったみたいです。
オタクの男性たちは、対象がどんなものだとしても、そのジャンルに強い興味があり、仕事以外の自由な時間をできるだけ趣味に使いたいと思っている人が多い傾向にあります。
彼女がいて仕事もして、さらにオタクの趣味があれば、時間が足りなくて他の女性に目を向けづらいと状況にあるのです。
また、オタクの彼氏は一途でまじめという傾向もあるので、浮気な彼氏に泣かされた女性には、オタク男子はおすすめですよ!
オタク彼氏の2つの恋愛心理とは?
彼氏がオタクだった場合に理解しておきたい「オタク彼氏の恋愛心理」を紹介します。
これまで2人のオタク彼氏と付き合った筆者からこそ分かるオタク男性心理をぜひ参考にしてください。
①オタク彼氏は彼女に趣味を理解して欲しい
付き合っている彼氏の趣味が「車」「バンド」「サーフィン」といったものだったら、彼女が彼氏の趣味に対して特別な興味を示さなくても彼氏は気にしないことがほとんどでしょう。
一方で、鉄道・アイドル・アニメ・ゲーム……といった趣味だと、「理解してくれる子が良い」「いや理解してほしいなんて贅沢は言わないが、キモいと否定しないでほしい」と考える彼氏が多いのです。
筆者は日本の地理が苦手で、都市の名前と場所が一致しなかったり、地域と根付いたお城や戦国武将などにも詳しくなかったのですが、鉄道オタク彼氏のおかげでかなり知識が身に付きました。
鉄道オタク彼氏とお別れした後も、別の男性と話が盛り上がり仲良くなるのに役立っています。
アイドルオタク彼氏の場合も、筆者はもともと幼い頃からダンスや歌が好きで、女性アイドルグループの真似をしたりしていたので趣味を受け入れやすかったと思います。
もともと仲良くなったきっかけが、「30過ぎてアイドル好きな男ってキモいかな?」と聞かれて、「そんなことないよ。何も趣味や得意分野がない人より、何かに造詣が深い人の方が素敵だと思うよ」と筆者が答えたことが始まりでした。
オタクな彼氏こそ、彼女には「できれば趣味を理解してもらい、理解できなくても否定しないで見守ってほしい」という強い想いがあると言えるでしょう。
②オタク彼氏は彼女と言えども邪魔されたくない
オタク彼氏は、誰にも邪魔されたくない自分の世界を持っています。
それは彼女と言えども同じです。
オタク彼氏はおすすめですが、唯一向かないと思う彼女の特徴は「いつも彼とべったりでなければ気が済まない」タイプの女性。
もし、あなたが最初から彼と良い勝負のオタクで、趣味を通して知り合ったなら良いでしょう。
それでも、自分の世界を探求したいタイプの男性なので難しいかもしれません。
最初は筆者もさびしさを感じ、「私とBerryz工房のりさこちゃんとどっちが好きなの?」と聞いてしまったこともあります。
ただ、これはたまったら言ってしまった方が良いでしょう。
「私と仕事どっちが大事?」はタブーですが、「私とりさこちゃんのどっちが大事?」というのは彼女として当たり前の主張だからです。
あまりオタク彼氏の趣味に干渉せず温かく見守り、ときには自分の気持ちも伝えることが長く付き合っていくポイントとなるでしょう。
オタク彼氏へのアプローチ法
オタクの彼氏に好意をいだいている人は、どのようにアプローチしていったら良いのでしょうか?
筆者の体験談をベースにお伝えしましょう。
①オタク男子へはストレートにアプローチ
正直言って、オタク男子から「脈ありサイン」は読みづらいです。
筆者の2人のオタク彼氏は、どちらも「脈ありサイン」なんて駆け引きはせずにストレートに声をかけてくれましたが、多くのオタクは趣味に時間とエネルギーを使いたい人たちなので、「男女のかけひき」にあまり労力を使いたくないのかもしれません。
一方、「こんな趣味の俺に女の子が興味を持ってくれるわけない」と自信がない人も多いので、脈あり脈なしという駆け引きを抜きにしてみましょう。
ストレートに食事に誘ったり彼の趣味を一緒に楽しみたいと誘ったり、彼の視界に入ってしまった方が早いかもしれません。
②オタク男子を「落とす秘訣」
オタク男子は基本的に女性に慣れていない人がほとんどです。
交際経験があるととしても自信のない人が多いので、あなたが分け隔てなく男性と話せるタイプであれば、彼にフレンドリーに声をかけて仲良くなっちゃいましょう。
一般的な男性であれば「女性との普通の世間話」でも、女性に慣れていないオタク彼氏にとっては、「女の子とこんなに話しちゃった。俺のこと好きなのかな」と意識してもらうのに十分。
脈ありサインを見極めたり、ボディタッチや駆け引きなしで、フレンドリーに距離を近くすることが1番。
アタックしてふられて傷つくリスクもないため、精神的にも負担が軽く済みます。
オタク男子を狙っている女性へのアドバイス
最後に、オタクの男子を狙っている人へ向けてアドバイスを送ります。
どんなジャンルのオタクであるか、コミュニティーに女性はいるかなどを知っておくと、お付き合いしてガッカリすることがなくなる可能性が高まりますよ。
①相手のオタクのジャンルを確認する
まず、彼のオタクジャンルが自身にとって許せるものでないと厳しいといえます。
「鉄道マニアが許せない」という女性は珍しいと思いますが、「アイドル好きなんて生理的に無理」という人にはおすすめできません。
筆者はたまたまアイドル好きに嫌悪感は感じませんでしたし、むしろ好意的に思っていたのでアイドルオタクでもお付き合いできました。
ジャンルを確認し、自身が受け入れがたいものであった場合は諦めた方が無難です。
②オタクのジャンルに女性が多い場合は注意
重要なアドバイスがもう1点あります。
それは彼氏の趣味のコミュニティに女性がいる場合。
最近はオタク趣味の女性も増えて、彼氏があなたの知らない世界を別の女性と楽しそうに語り合うこともあるかもしれません。
筆者にも経験があります。
彼氏が同じ趣味の女友達と、筆者には見せない笑顔で楽しそうにしていたのはとてもショックでした。
しかし、彼が選んだ彼女はあなただから自信を持ってください。
男性は自分の趣味への理解度で、彼女や奥さんを選ぶわけではありません。
もちろん共通の趣味がきっかけでカップルになることは多いですが、男性は「趣味の合う女友達」と「恋愛対象の彼女」はしっかりと分けているもの。
彼が別の女の子とあなたにさっぱりわからない話で盛り上がっていてもドンとかまえて、自信を持ってくださいね。
まとめ
オタク彼氏は、ひとつのことにのめり込むので一途な面があります。
自分の趣味を否定されることを怖がるナイーブな面もあります。
そういった部分が「面倒」「男らしくない」という女性にはおすすめできませんが、筆者が付き合った2人のオタク彼氏は、とても人間的魅力のある素敵な人でした。
まじめで一途でだから、仕事や人間関係にも誠実で、自分が傷つきやすいから人にも優しい。
特定のジャンルを語らせたら最高の知見を持っていて、会話していて楽しい。
世の中には魅力的なのに彼女がいないフリーのオタク男子がたくさんいます。
ぜひオタク男子の魅力を発掘して、素敵な恋をしてくださいね!