カップルや夫婦にとって、セックスはお互いの愛を確かめ合う大切な行為です。しかし、女性の中には「セックスが気持ち悪い」と感じてしまう人もいます。男性からすると、なぜセックスを気持ち悪いと感じるのかなかなか理解するのが難しいところがあるかもしれません。
今回は、実際に「セックスが気持ち悪い」と思ってセックスレスも経験したことのある筆者の体験をもとにして、女性がセックスを気持ち悪いと感じてセックスレスになってしまうパターンをご紹介します。
◆目次◆
筆者プロフィール
京都に住む2児の母・ぽぽです。
現在は幸せな家庭を持つことができました。
昔は思いのまま、まっすぐ突っ走りがちで、恋愛では痛い思いをしたことも。
そんな恋愛経験から、女性が幸せをつかむために、自分をどのようにふるまうべきなのかを広めていきたいです。
初体験で「セックスが気持ち悪い」
筆者が「セックスが気持ち悪い」と感じるようになったのは、実は初体験からでした。
筆者の初体験は高校1年生の時。
中学3年のときから付き合っていた1つ年上の先輩との初体験でした。
大学1年まで約4年半お付き合いした、とっても大好きな彼氏でした。
しかし、心から好きだと思える人と初めて結ばれることができて良かったのですが、セックス自体は良いものだとは思えませんでした。
筆者と彼氏は、初体験まで10ヶ月もの時間がかかり、周りのカップルの中ではダントツで遅かった方でした。
彼氏のことは好きなのに、もともと性的な行為全般に嫌悪感があった筆者は、良い雰囲気になると、ついはぐらかしてしまい、なかなか進展しなかったのです。
初めてキスをしたときも、キスという行為になんの意味があるのだろうと思いました。
次第にキスが濃厚になっていくと、唇が離れた後でこっそり口を拭いたりしていました。
もともと潔癖なところがあったため、いくら好きな人であっても嫌悪感がぬぐえませんでした。
そして、少しずつ彼氏との関係は進展していき、10ヶ月の記念日に初体験を終えました。
セックスの痛みと恐怖、そして想像していたよりも生々しい行為に、「セックスが気持ち悪い」嫌悪感を抱いてしまいました。
彼氏からの愛情は感じていましたし、すごく優しく大切に扱われたことで彼氏のことが好きだという気持ちはたしかに膨らみました。
でも、セックス自体を楽しんだり、気持ち良いと感じることはなく、二度とごめんだと思ったのが正直なところでした。
セックスが気持ち悪いと彼氏に打ち明ける
セックスが気持ち悪いとは思っていた者の、初エッチのあとは、彼氏は会うたびにセックスを求めてくるようになりました。
恥ずかしがったりしてなんとかはぐらかそうとしましたが、一度セックスを経験したことで、それまでよりも強引に進めようとする彼氏。
彼氏のことは変わらず好きでしたし、彼氏とくっついて座ったりハグをしたりするのはすごく心地良いのに、キスより先のことはどうしても気持ち悪いと感じてしまうのです。
「無理矢理エッチを進められたら、彼氏のことまで嫌いになってしまうかもしれない」と思った筆者は、彼氏にきちんと打ち明けることにしました。
「まだ、エッチしたいっていう気持ちにまでなれないんだ。」
彼氏は少しショックを受けたようでしたが、きちんと理由を聞いてくれたので、彼氏を傷つけないように言葉を選びながら説明しました。
彼氏のことを好きだという気持ちは本当で、彼氏を喜ばせたいという気持ちもあるということ。
でも、「彼氏を喜ばせる=セックス」というふうには結びつかないという話をすると、彼氏は「ゆっくりで良いよ。」と言ってくれました。
少しずつセックスに慣れていった
彼氏が一生懸命筆者の気持ちを理解しようとしてくれたので、筆者も彼氏の気持ちに応える努力をしました。
セックスが気持ち悪いと感じてしまうのは、セックスの情熱的な部分とは対照的な、生々しかったり現実的だったりする部分でした。
少女漫画などでは、セックスは美しくて官能的に描かれます。
しかし、実際には、エッチは綺麗なだけの行為ではありませんよね。
生々しい部分や、エッチのための準備や終わった後の処理などは現実的で、一気に熱が冷めてしまいます。
だから、そういうものを見なくて済むように、セックスの時は電気を消してもらい、布団もかけてもらうようにしました。
なるべく何も見ず、何も見られずに済むようにしたかったからです。
彼氏はそんなわがままも全て聞き入れて、少しでも筆者がセックスを楽しめるようになって欲しいと言ってくれました。
そのおかげで、ゆっくりではありますが回数を重ねて少しずつセックスに慣れていきました。
セックスが気持ち悪いと感じセックスレスに
なんとか嫌悪感を抱かずにセックスをできるようになりましたが、相変わらずセックス自体を好きになれないまま、セックスが気持ち悪いという観念をぬぐいきれず、彼氏との付き合いは2年が過ぎました。
彼氏のことは以前より好きになっていましたし、その気持ちのおかげでセックスも慣れることができました。
しかし、彼氏とデートするときには、必ず同じ流れでセックスが始まります。
ある種、形式的みたいになっていた行為に、またセックスが気持ち悪いという感情が芽生え始めてしまいました。
セックスという行為が、愛情を確かめ合う行為というよりは、お決まりの儀式みたいに感じていました。
そのため、セックスの最中に急に冷静になってしまう自分がいて鳥肌が立ってしまい、だんだんセックスを避けるようになりました。
家でのデートは断りきれなくなるので、なるべく外でデートをしたり、生理だと嘘をついたりしてセックスを断ることが続き、変化に気づいた彼氏はセックスに誘いづらくなったようでした。
セックスに誘われなくなったことにホッとしていたので、彼氏との仲は良かったものの、セックスレスになってしまったのです。
女性がセックスを気持ち悪いと思う3つのパターン
女性が筆者のように「セックスが気持ち悪い」と思うのには、どのようなパターンがあるのでしょうか?
男性と女性とでは、セックスというものの捉え方が根本的に異なります。
もちろん、セックスは愛し合う2人にとって愛を確かめあう大切な行為であることには変わりありませんが、「愛情表現=性的行為」とはならない女性はたくさんいます。
実は、心の中で「セックスが気持ち悪い」と感じてしまっている女性は多いのです。
①初体験を機に気持ち悪いと感じるパターン
1つ目は、初体験のあとで、セックスが気持ち悪いと感じてしまうパターンです。
初エッチで、女性はとても痛い思いをします。
それでも好きな人と結ばれた幸せを噛みしめることができることがほとんどですが、想像を絶する痛み、そして出血などの生々しさがトラウマになってしまうことがあります。
どんなに相手のことが好きでも、痛いものは痛いです。
2回目以降のエッチは、初体験ほど痛くないと言っても、初エッチの時の痛みや恐怖がフラッシュバックしてしまい、男性を気持ち悪い物だと捉えてしまうのです。
②理想と現実のギャップを感じるパターン
これも筆者が感じた嫌悪感と同じですが、少女漫画や恋愛ドラマで描かれるベッドシーンは、とても美しくて官能的です。
「こんな風に誰かとむすばれたい」なんて女性はみんな夢見るものです。
しかし、実際のセックスは漫画やドラマのような理想的なものとはギャップがあります。
男性もエッチに慣れていない場合などにはもたつくこともありますし、淡々とした準備や処理があっても、とても美しいとは言えません。
セックスに理想を抱いている人ほど、そのギャップを目の当たりにして気持ち悪いという感情を抱いてしまうのです。
③ありのままの姿を見せることに抵抗があるパターン
性的な行為に至るまでは、優しくて穏やかで落ち着く彼氏との時間を楽しんでいたのに、ベッドの中では急に男らしくて強引になる、なんていうギャップは、女性によってはときめくポイントでもあります
しかし、それが逆に怖いと感じてしまう人もいます。
ベッドの中では、男性も女性もありのままの姿を見せます。
普段積極的になれない人も、この時ばかりは気持ちをストレートにぶつけ、思いのままに自分を表現するものです。
しかし、そんな自分や相手をふと冷静に捉えてしまうと、セックスが気持ち悪いと感じてしまうのです。
セックスが気持ち悪いと感じたら
いろんな原因からセックスに対して否定的になってしまい、気持ち悪いと感じてしまうことはよくあります。
好きな相手ならばなおさら、セックスに対する嫌悪感を我慢して自分の中に抱え込んでしまいます。
しかし、気持ち悪いという感情を我慢したままセックスを続けていると、どんどんセックスに対する嫌悪感が増していき、2度としたくないとトラウマになってしまうこともあります。
もしも、セックスが気持ち悪いと感じることがあったら、きちんとパートナーに相談しましょう。
- 何が嫌なのか?
- どうすれば大丈夫なのか?
2人で話し合ったり試行錯誤することで愛情は深まりますし、セックスを好きになるきっかけにもなります。
相手を傷つけないように言葉を選びながら伝える必要がありますが、それも相手への配慮であり愛情です。
決して我慢したり、感情を抑え込むのはやめましょう。
まとめ
セックスは、愛し合う男女にとって究極の愛助表現です。
しかし、せっかく自体が汚らわしいものだという観念が強い日本人には、いざセックスをしてみると、よりその考えが強くなってしまうことがよくあるものなのです。
「好きな人とのセックスが気持ち悪いと感じてしまうのは、自分がおかしいのではないか?」と思ってしまうかもしれませんが、それは人それぞれの捉え方。
決しておかしなことではありません。
だからこそ、パートナーにきちんと伝え、2人で解決することが必要なのです。